シャイフ・サイード・ブン・アリー・ブン・ワハフ・アル=カハターニーが、ムスリムの日常生活に不可欠なズィクルとドアーの数々をコンパクトにまとめた小冊子です。世界各国の様々な言語に訳され、好評を得ています。
日本語訳に関しては広い購読層を予測し、イスラームに関して全く前知識のない方々にも理解しやすいよう、基本的イスラーム用語にも訳注を施しました。
このガイドはイスラームとムスリム(イスラーム教徒)を理解することを目的として、多くの専門家や知識人の校閲のもとに編集されました。 簡潔で読みやすい内容となっている一方、様々な情報や参考資料、参考文献一覧、図解などを豊富に盛り込み、科学的情報も満載されています。 本書は英文著書 A Brief Illustrated Guide to Understanding Islamの全訳です。
偉大かつ荘厳なるアッラーは、心身に有益な全ての飲食物や衣服類などを合法化されると共に、全ての有害な物、及び益よりも害の方が多いような物を、私たちに禁じられました。
イスラームは、人間の現世と来世における全ての事象において、仔細にわたって正しい指針を与える包括的教えです。イスラームは何と、飲食の仕方においても非常に事細かな指導を与えているのですが、それについて少し紹介しましょう。
本人がそれを自覚しているかどうかは別に、心の病と健常さにはそれぞれ印や兆候があります。
心が正しい状態から逸脱することには、二つの場合が考えられます:つまり一つには乾燥や硬化によって、そうあるべき機能に支障をきたしている場合です。つまり麻痺した手や発声しない舌、臭覚のない鼻や不能な性器、視覚のない眼などと同様の状態です。
そしてもう一つは、これらの動作の完全さと正常さを妨げるような病や害悪の存在です。
アッラーは3つのものをもって諸預言者と使徒を遣わされました:それらはつまり:①アッラーへのいざないと、②アッラーへと至る道の教示、そして③アッラーの御許に還った後の人々の状態の説明です。
布教の努力に関して見てみると、崇高なるアッラーはそれをクルアーンの中で非常に詳しく説明されているのが分かります。クルアーンで諸預言者のイバーダ(崇拝行為)の様式やイブラーヒーム(彼にアッラーからの平安あれ)への祈願、アーダム(彼にアッラーからの平安あれ)のハッジ(大巡礼)の形やダーウード(彼にアッラーからの平安あれ)のサウム(斎戒、いわゆる断食)の方法などが詳細に説明されることはありませんでしたが、イスラームの教えを広めることに関してはとても詳しく述べられているのです。
イスラームは、アッラーがそれでもって人類に栄誉を授けられたところの完全なる教えです。そしてイスラームによってこそ、現世と来世における人間の幸福が達成されるのです。
偉大かつ荘厳なるアッラーはこの宇宙を創造されました。そして全ての被造物に対し、それに則って動き、またそれによってアッラーのご意志が実現するところの、ある法則を定められました。全てのものには、アッラーのご命令によってのみしか変わることのないある一定の法則が存在するのです。
預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)が最良かつ最後の預言者であり使徒であるのですから、その共同体もまた最良かつ最後の共同体であると言えます。それでアッラーはこの共同体に、預言者と使徒の任務を与えられたのです。